1 眼 施 がんせ    慈眼施ともいい、慈しみに満ちた優しいまなざしで、
               すべてに接することをいいます。温かい心は、自らの
               目を通して相手に伝わるのです。


2 和顔施 わげんせ   和顔悦色施ともいいます.いつもなごやかで穏やかな
               顔つきで人や物に接する行為です。喜びを素直に顔の
               表情にあらわしましょう。


3 愛語施 あいごせ   言辞施(ごんじせ)の別称もあります。文字通り優し
              い言葉、思いやりのある態度で言葉を交わす行ないを
               いいます。


4 身 施 しんせ    捨身施ともいいます。自分の身体で奉仕をすること。
               身体で示すことをさし自ら進んで他のために尽くす気
               持ちが大切です。


5 心 施 しんせ    心慮施。他のために心をくばり、心底から共に喜び共
               に悲しむことができ,他の痛みや苦しみを自らのもの
               として感じ取れる心持ち。


6 牀座施 しょうざせ  たとえば自分が疲れていても電車の中で喜んで席を譲
               る行為。また競争相手にさえも自分の地位を譲って悔
               いなく過ごせることをいいます。


7 房舎施 ぼうしゃせ  風や雨露をしのぐ所を与えること。自分が半身濡れな
               がらも、相手に雨がかからないように傘を差し掛ける
               思いやりの行為など。


仏教は、奥が深いですね。